映画のネタバレ少しあります

普通の日常の尊さを語る映画

夫が「いいよ」と勧めるので、話題の映画「糸」(監督:瀬々敬久)を観てきました。

登場人物たちの人生が、糸のように絡まりほぐれて、再び結びつくという運命の不思議さ、それが心に響く映画でした。

ストーリーは、中学生で出会った男の子と女の子、その後の人生が語られていきます。

その二人の主人公・高橋漣(たかはし れん)と、園田葵(そのだあおい)は、最後に結ばれるのか・結ばれないのか、ドキドキしながら見守る感覚でした。

彼らが直面するのは「思い通りにならない」人生です。

ツラい出来事が続くなかで、彼等はそれぞれに「普通に生きたい」と口にします。この「普通」が、いかに得難く、尊いものか ― 映画はそれを細やかに伝えていきます。

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ご飯を作って、みんなと食べることも実は普通ではなくて… photo by cheetah

自分を低く見積もるのは自由ですが…

高橋漣は当初、投げやりな感じの青年として登場します。

しょせん、
俺なんて
そんなもんだから

しょせん
俺にはこの町で
生きていくのが、
お似合いなんだよ


思い通りにいかない人生に対し、しょせん…と連呼する漣。

しかし彼の周りには、北海道・美瑛の美しい大自然が広がっています。彼にとってはツマらないチーズ工房の仕事も、熱心に携わる人がいます。

自分を低く見積もるのは勝手ですが、だから「この町がお似合い」とは…町と暮らす人たちには、とても失礼ですね。

美瑛
美瑛の風景 photo by  nanairo125

婚活で「妥協する」と言う傲慢

実は、コンピュータ・システムの婚活でも、このような気もちに陥りがちです。

お相手探しは、まずは自分の思いどおりの条件設定ができます。でもそれでマッチングができないと「条件を下げて妥協してまで、結婚したくない」と言ってしまう。

「自分はしょせんこんなもの」の裏返しの気もちですね。

あなたも誰かに同じことを言われていたら、どうでしょう?


自分の頭で考えていたことを超える世界へ

プロフィールデータは、お相手のすべてではありません。

だから希望条件を全部満たさなくても、積極的に申し込んでみましょう。自分の日常では、出会えない世界の人に会えるんだ!とワクワクすることで、使って欲しい。

そして最後は、リアルにお会いして「ご縁」に感謝する。

結婚に至らなくても、出会った方から、思いもかけない情報がもたらされるかもしれません。

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たくさんの糸で織りなされている世界 photo by cheetah 


映画「糸」を見て感じたこと ― それは、自分の頭で考えたことを、超える世界を、神様がきっと用意してくれている、ということ。

思い通りにいかなくても、遠回りに思えてもあきらめない。

思いがけない新しい世界の扉を、ある日開いていくために、まずは映画の主人公たちのように、目の前のことに一つ一つ、丁寧に向き合っていって欲しいなと思います。

※2021年11月15日、映画で共演された菅田将暉さんと、小松菜奈さんのご結婚が発表されました。映画と現実がまるで一つになったよう、おめでとうございます!


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