樹を見た後は、オイルを味わって

湘南は二宮町に広がるオリーブ畑。その見学レポートに続く今回は〈オリーブオイルを楽しむ 食べ比べ講座〉をお届けします。



見学ツアー出発地である「まつき農園」に戻った後は、オリーブ染めのお店『コルヌーコピアイ』で講座開始です。

ソムリエもいる!オリーブオイルの豊饒な世界

講師は、松木かをりさん(農園主・松木秀雄氏の奥さまです)オイルにもソムリエ資格があって、その資格をお持ちです。

楽しみ方は、ごく小さいカップにオイルを入れて手で囲い、まずは香りを確認。体温で温まるほどに変化します。香りの次は口に含んで味わってみます。

松木先生曰く「オイルは飲むではなく、食べると捉えます」― 粘性のある味の存在感に、確かに「食べ比べ講座」と納得です。

オリーブオイル
味わったオイルはスペイン・ルトーレ社の4種

オイルの個性や食材との相性を実感!


続く食べ比べ講座は、野菜・豆腐・アンパンに、

①何もかけない(青カップ)
②フルーティマイルドなオイル
③スパイシーハードなオイル
④レモンフレーバーのオイル

をあわせて、4つの違いを感じていきます。

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カップの色分けで間違えずに3種のオイルをかけていけます、

最初はどのオイルが、どの種類かは説明されません。

自分の感覚を頼りにしながら、種類で味わいが異なること、さらに食材との「相性」を感じていきます。「わたしなら、野菜は赤カップが好きかな?」と決めていく、このプロセスがとても楽しい。

「どれが好き、に間違いはありませんよ」と松木先生。

ワインと料理のよき相性のことを、マリアージュ(=結婚)と言いますが、オリーブオイルにもあるんですね。

食材の味わいを、広げて深めて

レモンの香り溢れるフレーバータイプは、お豆腐にかけるとそれだけでオードブルになる一品に。さらに驚きは、フルーティマイルドなタイプの威力。アンパンにかけると、アンがしっとりとコクを増します。

「和」の食べ物との相性の良さに、びっくりでした。

先生はまさに、このオリーブオイルの味の可能性と豊かさを伝えていかれたいと、「たとえばチクワをスライスして、これをかけて…」と、魅力的なレシピのお話もたくさんでした。

食べ比べの締めは、アイスクリームにオレンジフレーバーオイルのマリアージュ。

ここでも、子どものおやつの100円ラクトアイスが、高級デザートの味わいに早変わりです。

パスタやパンにつけるもの、という思い込みから解放されると、オリーブオイルが、日本のふだんの食卓でも楽しめることが、どんどんわかってきます。

ラクトアイス
お豆腐にもアイスにもOKなミラクルオイル

湘南デートでオリーブを楽しむ


実はこの食べ比べ講座、パンやハム・ソーセージも付いて、オイルとあわせて楽しめます。

これで参加費が1500円!(農場見学だけなら無料です)視覚的にも・味覚的にも世界が広がる、とてもお勧めの体験イベントでした。

まつき農園となりの川勾神社には、級津彦命(しなつひこのみこと)と、級津姫命(しなつひめのみこと)という、夫婦の神様も鎮座していらっしゃいます。

温暖で豊かな自然があって、長寿の里といわれる二宮町。湘南の穴場的デートスポットです。

恋人でも家族でも、ここはぜひ親しい人を誘って、幸福の木・夫婦の木であるオリーブの郷に遊ぶ、そんな幸せ時間を、過ごしてみてはいかがでしょうか。

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坂道から見下ろしたまつき農園のオリーブ



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二宮町出身の画家・二見利節の記念館。幻想的なモティーフと豊かな色彩が魅力です。


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