お見合いの席にも使いたい傾聴~

前回〈傾聴ボランティア養成講座※〉を受講した話を書きました。

人の話によく耳を傾けて聴くというスキル〈傾聴〉。お見合いにもお役立ちの心得がたくさんです。今日はそれをご紹介したいと思います。


基本はお相手に対する敬意


傾聴始まりのマインドセットは「とても大切な方」とお話するという気もちです。お見合いでも、今日、この場を持てた ご縁に感謝 するぐらいの気もちで。

面接官のように「私の結婚相手としてふさわしいか否か?」と値踏みすることは慎みましょう。

そして会話を始めたら、次はお相手の言葉を遮らない

つい焦って「あ、それってこういうことですよね!」と、途中で反応するよりは、のんびり笑顔で聴いている方が、好感度はアップします。

お見合い緊張猫(finegraphicsさん)
なんとか場を持たせなくてはと緊張してしまうと…

言葉だけが会話ではなくて

言葉だけが、伝える手段ではありません。「全身で表現」することを意識してみましょう。お相手の言葉に真摯に耳を傾けていることを、雰囲気や佇まいから示します。

これを講座のワークでは、こんなふうに体験しました。

まず二人一組になって、自分が「最近印象に残った」ことを(言葉には出さず)頭の中で考えながら、相手を見つめます。相手はその佇まいを観察して「どんな人で、どんな気持ちか」を感じとります。(役割は交代します)

結果、言葉無しでもお互い、雰囲気や表情で、たくさんのメッセージを伝えていることを実感 ― 私は「楽しそうな人」と言われ、お相手には「頼りになりそう人」を感じました。

デートで来ない(くみみくさん)
黙っていても伝わってしまうこと

まずはいったん受け止める姿勢

意外とこんなふうに無言でも、人は何かを伝えています。ただあなたの抱く感情や感覚はもちろん自由 ― 言いたいことを我慢して、内面までいい人一貫で通そうとすると婚活疲れを起こします。

意識しておいてほしいのは、お見合いの席はたった一時間で初対面であるということ。

だからここは受けとめることから始めましょう。お相手に違和感を感じても、たくさん言い返さない。まずは「そうなんですね」と受けとめる余裕が大事です。


価値観が合わないと言う前に


そして、お見合い後のよくあるお断り理由「この人とは価値観が合わない」― でも気をつけたいのが、同感と共感を取り違えてしまうこと。話の接点が少なくても出会いを大切に、人に敬意を払える姿勢の人であったかどうかが肝心です。

そしてそれは自身にも課されたこと。(少し大げさに言えば)ご縁をかけがえのないものとして、お互いにその場を創造する感じであったなら、これからも対等な良い関係を築ける可能性が高い。

大人の姿勢が共鳴し合った時に、そこから創めて、次に展開するご縁の流れが創られていくのだと思います。

※かながわコミュニティカレッジ講座(NPO法人シニアライフセラピー研究所実施)2021年11月9日~12月7日の期間で全4回



サンマリご成婚ストーリー

もう一つのサンマリブログ『若草物語』はこちらから