社会の常識?は「なんとなく」の常識

まず次の文章を読んでみてください↓

◇「結婚したくない」「子どもは欲しくない」と考える若い男女が増えている

◇長期不況で雇用が悪化したせいで、未婚化が進んでしまった

◇親の介護など、家庭の事情で結婚を諦める人は多い

◇男性は出産しなくていいから、婚期が遅れても子どもを授かれる


実はこの4つの文章、私はすべて「え、そうだよね?」と思ったクチなのですが (^^; 、
皆さまは、いかがでしょうか。

実はこれ、すべてそうではない、が正解なんです。

最近私が読んだ『データで読み解く「生涯独身」社会』※ は、統計資料のデータ分析結果から、私たちのこの思い込みに切り込んでいく1冊でした。

〈統計的リアル〉で確認された事実は強い。数字で示されると「そうだったんだ…」とうなずくしかないんですね。

上の文章の「そうではない理由」は、実際にこの本を読んでご納得いただければと思います。大事なのは、誰もがもっている「なんとなくの常識」という非常識からまずは解放されること。

解放されて、実はそうでないと知ることによって、結婚に対し「希望が持てた!」だったり、反対に「グズグズしてられない!」だったり、見えていたはずの世界がガラリと違うものに変わってきます。

独身社会03


慣れ親しんだ世界から一歩出る勇気

まずは自分の漠然とした不安を、不安のままにしないこと。

そしてもう一つ「見えていると思いこんでいる」世界を変えるには、自身の「物理的」な環境の更新も必要です。

『データで読み解く「生涯独身」社会』では、他の先進国に比べて、日本の未婚男女の「親との同居率」の高さを指摘していました。

「なにせ楽だし、節約にもなるし全然こまらない」と、同居メリットに甘んじて、勝手知ったるわが家生活を続けるうちに、年齢がどんどん上がり、婚期を逸してしまうんですね。

独身社会01

どうしようもなくなってからの婚活?

「自分は結婚に向いてないかも」と思っていても(独身者の意識調査結果によると)45歳以上で「やっぱり結婚したい」人が増え始めるのだそうです。

理由は、45歳以上ともなると、さすがに親の老いを感じ「これまでのお気楽生活はもう長くは続かないかも」と気がつくお年頃になるから…

そしてようやく危機感をもって婚活を始めるわけです。

もう「まんま、婚活前の私のことやん」と、頭を抱えたくなる話でした(^^;


自分のことを省みて皆さまに伝えるなら…

ある程度「来るべき未来」が統計的に予測されるのなら、その事実をしっかり把握して、早めの危機回避とアクションが大切、ということです。

早めのアクションで余裕がある婚活と、無い婚活…

余裕が無い上に、恋愛経験までも少なかったら、楽しさよりシンドさを強く感じてしまう。

もしあなたが、今の生活に満足しているなら「まだいいや」ではなく、今がまさに婚活日和 !ぜひ今のゆとりある幸せを、少しだけ未来への投資に回して欲しいなと思います。

最初の一歩を踏み出すのは不安かもしれない。

けれど、その先にこそ、先細りのない未来につながる新しい世界と新しい幸せが待っていますよ。

独身社会02



思い込みの罠
※天野馨南子『データで読み解く「生涯独身」社会』宝島社新書 2019年
お年頃のお子様をお持ちの親御様にもお勧めしたい一冊。



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